SIG P320ピストル 法執行機関でも採用へ
SIGのモジュール性を重視した構想は幅広く受け入れられつつある
SIG P320ピストルの軍用モデルM17、M18がアメリカ五軍に採用され話題となっているが、法執行機関でも採用の動きが広がっていくかもしれない。このほど、ニューヨーク州ロイドハーバー警察にて警官用ピストルがGLOCK G23からP320へ移行するとのニュースが発表された。
P320の採用については、2017年にニューハンプシャー州マンチェスター警察で移行を完了させているほか、バージニア州議会議事堂警察、サウスカロライナ州サムター警察、アメリカ以外でもノルウェー警察などで続々と採用が続いている。
P320はグリップサイズの変更や弾薬の選択、フルサイズやキャリーサイズなどを自由に選択できるモジュールピストルとしての性能が非常に高く、使用者に合わせた調整が可能。アメリカ五軍での採用についてもこの点の優位さが1つの要因になったと思われる。
ロイドハーバー警察署長もピストルとしての基本性能の高さや正確さについて高く評価しており、これを機に警察機関へのP320の普及を強く歓迎する意向を示している。
今回導入されるP320の基本仕様は、9mmルガー、357SIG、40S&W、45オートの各口径にフルサイズフレーム、イオン結合コーティングを施したナイトロンスライドが組み合わされたP320 NITRON FILLSIZEで、セーフティーレスのシンプルな構成のピストル。モジュール性への高い評価から、署員に合わせてオプションを組み込んだ配備がなされるのではないかと予想される。
SIGではMCXライフルがアメリカ軍特殊部隊でのLVAW(Low Visibility Assault Weapon:低視認性火器)としてテスト・採用された経緯もやはりそのモジュール性能が1つの決め手となっているとも言われる。
P320とMCXはともに軍からの要求に応える形で開発された銃器であり、アメリカ軍基準で誕生したモデルはそのまま最高性能を示すものとなる良い例かもしれない。
まだまだ法執行機関でのSIGピストルの存在感は大きくはないが、徐々に広まってきているのは確か。
SIGのお家芸ともいえる互換性の高いモジュールピストル、モジュールライフルが、近いうちにあらゆるジャンルの銃器においてスタンダードとなっていくのだろうか?SIGの動向に今後も注目していきたい。
※SIG AIR ProForce Airsoft Lineについては、現在デリバリーの予定が以下の様になっております。
・M17、P229 6月下旬、現地出荷予定
・MCX、P226 8月下旬、現地出荷予定
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